「よし、あとはファンを取り付けるだけだ!」
そう意気込んでドライバーを握ったものの、ファンの実物を手にした瞬間、ふと手が止まってしまっていませんか?
「あれ、これってどっちが表で、どっちが裏?」
「どっちの面をケースの外側にむければいいんだ?」
説明書を見ても「Airflow」としか書いてなくてピンとこないし、ネットで調べると「電源を入れてティッシュを近づけろ」なんて書いてある。
「いやいや、まだ組んでる途中だから電源なんて入れられないよ!」と、焦ってしまいますよね。その気持ち、痛いほどよくわかります。私も初めて自作した時は、半信半疑のまま取り付けて、後で全部やり直す羽目になりました。
でも、安心してください。
実は、ファンの「骨組み」を見るだけで、誰でも1秒で吸気と排気を見分けることができるんです。
この記事では、電源不要で、見た目だけで100%確実にファンの向きを判別する方法をお伝えします。これを読めば、もう迷うことなく、自信を持ってネジを締めることができますよ。さあ、作業を再開しましょう!
【結論】ファンの向きは「骨組み」がある方が排気(風が出る)
結論から言います。これだけ覚えて帰ってください。
PCケースファンの風向きを見分ける最強のルール、それは「骨組み(フレーム)がある面から風が出る」です。
PCファンをよく見てみてください。
片面は中央のシール(ロゴ)だけでスッキリしていますが、もう片面には、モーターを支えるためのプラスチックの支柱、つまり「骨組み(フレーム)」がありますよね?
この骨組みが見えている面こそが「排気(風が出ていく側)」なんです。
- スッキリした面(ロゴ面) = 空気を吸い込む(吸気)
- 骨組みがある面(裏側) = 空気を吐き出す(排気)
多くのメーカー(Corsair、NZXT、Cooler Masterなど)のファンは、この構造で作られています。
「フレームがあるから、こっちが風の出口だ!」と覚えてしまえば、もう迷うことはありません。
答え合わせ:側面の「2つの矢印」を探してみよう
「骨組みで見分けるのは分かったけど、本当に合ってるか心配…」
そんな慎重派のあなたには、メーカーが用意してくれた「カンニングペーパー」をお教えします。
ファンの側面(プラスチックの枠の部分)をぐるっと一周見回してみてください。
どこかに、小さく2つの矢印が刻印されていませんか?
この矢印は、それぞれ以下の意味を持っています。
- 横向きの矢印(→): ファンの風が流れる方向(Airflow)
- 回転の矢印(⟳): 羽根が回転する方向
この「横向きの矢印」が指している方向こそが、メーカーが保証する「風の出口」です。
先ほどの「骨組みの法則」と照らし合わせてみてください。きっと、矢印の先には「骨組み」があるはずです。
もしお手元のファンに矢印が見当たらない場合や、ケースに組み込み済みで見えない場合でも安心してください。Step 1の「骨組み=排気」のルールは、矢印の有無に関わらず有効です。
どっちに向ける?ケース取り付けの基本「前吸気・後排気」
ファンの吸気・排気の見分け方はバッチリですね。
では次に、「ケースのどこに、どっちの面を向けて取り付ければいいのか?」という問題を解決しましょう。
自作PCのエアフロー(空気の流れ)には、基本となるセオリーがあります。
それは、「前から吸って、後ろ(と上)から出す」です。
冷たい空気はケースのフロント(前面)から取り込み、PCパーツの熱を奪って温まった空気はリア(背面)やトップ(天面)から外へ逃がすのが最も効率的です。
このセオリーに従うと、ファンの向きは以下のようになります。
ケースの場所別・ファンの正しい取り付け向きリスト
| 取り付け場所 | 役割 | 向けるべき面(ケースの内側から見て) | 骨組みの向き |
|---|---|---|---|
| フロント (前面) | 吸気 (外気を入れる) | きれいな面 (ロゴ) が見えるように置く | 骨組みはケース内側に向く |
| リア (背面) | 排気 (熱気を出す) | 骨組み (フレーム) が見えるように置く | 骨組みはケース外側に向く |
| トップ (天面) | 排気 (熱気を出す) | 骨組み (フレーム) が見えるように置く | 骨組みはケース外側に向く |
これでもう迷いませんね。
「フロントは骨組みを中へ、リアは骨組みを外へ」。
この関係性を理解しておけば、ケース内のエアフローは完璧です。
よくある質問:逆につけるとどうなる?
最後に、初心者の皆さんが抱きがちな不安にお答えします。
Q. もし向きを逆につけてしまったら、PCは壊れますか?
A. いいえ、すぐに壊れることはありませんので安心してください。
ファンを逆につけたからといって、爆発したり、パーツが一瞬で焼き切れたりすることはありません。
ただし、「ケースの中に熱がこもる」状態になります。
例えば、リアファン(背面)を誤って「吸気」にしてしまうと、フロントから入った空気とリアから入った空気がケース内でぶつかり合い、熱の逃げ場がなくなってしまいます。そのまま長時間ゲームなどをすると、CPUやグラフィックボードの温度が上がりすぎて、性能が落ちたり(サーマルスロットリング)、最悪の場合は寿命を縮める原因になります。
もし「あれ、逆だったかも?」と気づいたら、焦らずにPCの電源を切って、ドライバーで付け直せばOKです。失敗してもやり直せるのが自作PCの良いところですからね。
まとめ:骨組みを見れば、もう迷わない!
いかがでしたか?
ファンの向きで迷ったら、まずは「骨組み(フレーム)」を探してください。
- 骨組みがある方から、風が出る(排気)
- 前から吸って(骨組みを中へ)、後ろから出す(骨組みを外へ)
たったこれだけのルールですが、これさえ知っていれば、電源を入れる前の「組み立て段階」で100%正解を導き出せます。
さあ、お手元のファンを見てみてください。骨組みはどっちですか?
もう分かりますよね。自信を持って、そのファンをケースに取り付けてください。あなたの自作PCの完成は、もう目の前です!
[参考文献リスト]
- PCファンのエアフローの方向を判断する方法 – Corsair
