「話題の『モンハンワイルズ』、今のPC環境でまともに動くかな……」
長年連れ添った愛機(GTX 1060あたりでしょうか?)のファンが唸りを上げるたび、そんな不安が頭をよぎっていませんか?
Steamのストアページで推奨スペックを確認し、その高さに絶望する。かといって、推奨スペックを満たす最新のゲーミングPCを組もうとすれば、軽く20万円コースです。
「たかがゲームのために20万か……」
そう躊躇してしまうのは、あなたが賢明な社会人である証拠です。
そんなあなたの視界に入ってきたのが、PlayStation 5、そしてPS5 Proという選択肢ではないでしょうか。
「でも、PS5ってPCに比べたら性能低いんでしょ? 今さら『妥協』するのもな……」
2026年の今、PS5を選ぶことは決して「妥協」ではありません。
むしろ、最新の技術トレンドを知れば知るほど、PS5は「RTX 2070 Super相当」などという古い定説を覆す、恐るべきコストパフォーマンスモンスターであることが見えてきます。
この記事では、忖度なしの技術データに基づき、PS5とPS5 Proの真の実力を、あなたがよく知る「PCパーツ(GPU)」に換算して明らかにします。
【2026年最新版】PS5のGPU性能を「PCパーツ」に再換算する
まずは、あなたの最大の疑問である「結局、PS5はGeForceのどの型番に相当するのか?」という問いに、結論から答えましょう。
インターネット上には、未だに「PS5はRTX 2070 Superと同じくらい」という2020年の発売当初の情報が溢れています。
しかし、ゲームエンジンの進化、特にUnreal Engine 5の登場によって、この序列は劇的に変わりました。
私の結論はこうです。
- PS5(通常版) ≒ GeForce RTX 3060 (12GB版)
- PS5 Pro ≒ GeForce RTX 4070
「えっ、Proだと4070まで行くの?」と驚かれたかもしれません。
なぜこれほどの評価になるのか。その理由は、単純な計算速度(TFLOPS)ではなく、「実効性能(実際にゲームを動かしたときの体験)」で見ているからです。
VRAM容量の余裕や最適化、そして後述するAI技術を加味すると、現在のPCパーツ市場におけるPS5の立ち位置は以下のようになります。
PS5シリーズ vs ゲーミングPC GPU換算表 (2025年版)
| モデル | GPU換算 (実効性能) | ターゲット解像度/fps | 特筆すべき点 |
|---|---|---|---|
| PS5 (通常版) | RTX 3060 (12GB) ~ RX 6700 |
4K/30fps FHD/60-120fps |
VRAM最適化により、同クラスのPCよりも高解像度での安定性が高い。 |
| PS5 Pro | RTX 4070 ~ RTX 3080 |
4K/60fps (PSSR有効時) | AIアップスケーリング(PSSR)により、ハイエンドPCに肉薄する映像体験を実現。 |
| (参考) RTX 2070 Super | (比較対象外) | WQHD/60fps | VRAM 8GBがボトルネックとなり、最新重量級ゲームではPS5より不安定になりがち。 |
| (参考) RTX 4060 | (比較対象外) | FHD/60fps | 省電力だがVRAM 8GBの制約がきつく、4Kゲーミングには不向き。 |
ご覧の通り、PS5(通常版)とRTX 3060 12GBは、実効性能においてほぼ等価な関係(近似値)にあります。
そしてPS5 ProとRTX 4070に至っては、AI技術込みでの体験として同等のレベルに達しています。
かつて「ミドルハイ」と呼ばれたRTX 2070 Superは、VRAM容量の少なさ(8GB)が足かせとなり、最新の重量級タイトルではPS5の後塵を拝する場面が増えてきました。これが2025年のリアルな序列です。
スペック表には載らない「VRAMの壁」と「AI」の魔法
「でも、TFLOPS(テラフロップス)の数値で見たら、そこまで高くないじゃないか」
そう反論したくなる気持ち、わかります。私も昔はスペック表の数字だけを見て一喜一憂するスペック至上主義者でした。
しかし、現代のゲームグラフィックスにおいて、単純な計算速度以上に重要な要素が2つあります。
それが「VRAM(ビデオメモリ)の壁」と「AIアップスケーリング」です。
PCゲーマーを苦しめる「VRAM 8GBのボトルネック」
『モンハンワイルズ』のような最新のオープンワールドゲームは、広大なマップや高精細なテクスチャを読み込むために、大量のビデオメモリを消費します。
ここで問題になるのが、現在PC市場で主流のミドルレンジGPU(RTX 3060Ti, 4060, 4060Tiなど)の多くが、VRAM 8GBしか搭載していないという事実です。
VRAM 8GBと最新の重量級ゲームの関係は、まさに「ボトルネック」そのものです。 メモリが溢れると、いくらGPUの計算速度が速くても、急激なフレームレート低下やテクスチャの貼り遅れが発生します。
対してPS5は、16GBの統合メモリをシステム全体で効率よく使い回せるアーキテクチャを持っています。
PC版ミドルレンジにおける深刻なボトルネック(VRAM不足)が、PS5では構造的に発生しにくい。 これが、スペック表の数字以上にPS5が「粘れる」理由です。
PS5 Proの切り札「PSSR」と「DLSS」の競合関係
そして、PS5 Proを「RTX 4070相当」まで押し上げる魔法が、PSSR (PlayStation Spectral Super Resolution) です。
これは、NVIDIAのDLSSと同様の「AIアップスケーリング技術」です。
PSSRとDLSSは、低解像度の映像をAIが推測して高解像度に描き直すという点で、完全に競合する技術です。
従来の手法では画面がぼやけてしまいましたが、PSSRはAIの力で、ネイティブ4Kと見分けがつかない(あるいはそれ以上に鮮明な)映像を生成します。
「GPUの力技」ではなく「AIの知能」で高画質化する。このPSSRの存在こそが、PS5 ProがPC(特にNVIDIA製GPU)の体験に肉薄できる最大の理由なのです。
「モンハンワイルズ」を快適に遊ぶためのコスト比較
技術的な話の次は、もっとシビアな「お金」の話をしましょう。
あなたが気になっている新作『モンハンワイルズ』を、4K画質または高フレームレートで快適に遊ぶためのコストを比較します。
推奨スペックを満たし、PS5 Proと同等の体験(4Kアップスケーリング/60fps目標)ができるPCを、今から新品で組むといくらかかるでしょうか?
- GPU: RTX 4070 Super (約10万円)
- CPU: Core i5-14400F or Ryzen 7 5700X (約3万円)
- メモリ: 32GB (約1.5万円)
- SSD: 1TB (約1万円)
- マザーボード・電源・ケース・OS: (約5万円)
合計で約20.5万円です。これはモニター代を含まない、本体だけの価格です。
一方、PS5 Proの価格は約12万円(※想定価格含む)。PS5通常版なら7〜8万円です。
PCで同じ環境を作ろうとすると、倍近いコストがかかります。
もちろん、PCには「MODが使える」「動画編集ができる」といった独自のメリットがあります。
しかし、もしあなたの目的が「純粋に『モンハン』を高画質で遊びたい」という一点にあるのなら、この価格差は無視できないはずです。
浮いた8万円で、高性能な4Kモニターを買うもよし。友人と遊ぶためのソフトを買い込むもよし。
コストパフォーマンスという観点で、PS5 Proに勝る選択肢は現状存在しません。
忙しい社会人へ。あなたが買うべきは「マシン」ではなく「時間」だ
最後に、スペックやお金以上に大切な話をさせてください。
それは、私たち社会人にとって最も希少なリソース、「時間」についてです。
PCゲーミングは素晴らしい趣味ですが、同時に「手間」もかかります。
新作が出るたびにドライバを更新し、グラフィック設定を一つひとつ調整し、時には「謎の相性問題」や「原因不明のクラッシュ」に見舞われ、その解決策を掲示板で検索する……。
学生時代なら、そのトラブルシューティングすら楽しめたかもしれません。
しかし、今のあなたは違います。
クタクタになって仕事から帰ってきた夜、貴重な1時間の自由時間。
その時間を「設定画面とにらめっこ」することに使いたいですか? それとも「電源ボタンを押して5秒で狩りに出る」ことに使いたいですか?
ここで、社会人ゲーマーと可処分時間の関係性を考えてみてください。
私たちにとって、トラブル対応に割ける時間などありません。PC版特有のリスクや手間に怯えることなく、「確実に遊べる」という保証。
この「設定不要で即プレイ」というコンソールの価値こそが、スペック表には載らない最大の性能なのです。
「PCじゃないと、真のゲーマーじゃない」
そんな古い価値観に縛られる必要はありません。
トラブルフリーな時間を金で買う。 それこそが、大人の賢い選択だと私は思います。
スペックの呪縛から解放されよう
PS5(通常版)はRTX 3060 12GB相当の安定性を持ち、PS5 ProはAIの力でRTX 4070相当の未来を見せてくれます。
これだけの性能があれば、『モンハンワイルズ』も、その先に出る『GTA6』も、間違いなく快適に遊び尽くせるでしょう。
20万円のPCカートを前に迷っているなら、今すぐそのタブを閉じて大丈夫です。
あなたの選択は「妥協」ではありません。
コストパフォーマンスとタイムパフォーマンスを極めた、「最もスマートな投資」です。
浮いた予算で新作ソフトを予約して、到着を待ちましょう。
面倒な設定はハードウェアに任せて、あなたは純粋にゲームの世界に没頭するだけです。
それが、私たち社会人ゲーマーの特権なのですから。
[参考文献リスト]
