友人とのマルチプレイ中、「やっぱりPCは144fps出るから世界が変わるぞ」という言葉を聞いて、長年親しんだPS5からPC版への移行を決意したケンタ君。いざBTOショップのサイトを開いたものの、ずらりと並ぶ型番と価格の羅列を前に、マウスを握る手が止まってしまっていませんか?
「20万円という大金を払って、もし数ヶ月後に新作ゲームがカクついたらどうしよう」「Core i7と書いてあるのに、なぜこんなに価格差があるのか分からない」。そんな「安物買いの銭失い」への恐怖は、今のPC市場では極めて健全な反応です。
結論から言いましょう。2026年のミドルスペック選びにおいて、かつての「メモリ16GBで十分」という常識はすでに崩壊しました。
この記事では、2026年において「3年後も後悔しない足切りライン」を明確に定義します。読み終える頃には、あなたは自信を持って「これが自分にとっての正解だ」と言える1台を選択できているはずです。
2026年版「ミドルスペック」の定義が変わった?失敗しないための足切りライン
BTOショップの「人気ランキング」を鵜呑みにするのは非常に危険です。あそこには、メーカーが在庫を処分したい旧世代モデルが混ざっていることも多いからです。
2026年のミドルスペック選びで一番大事なのは、最高性能を追うことではなく、「3年後にゴミにならない足切りライン」を見極めることです。
特に注目すべきはメモリ容量です。2024年までは「ゲームだけなら16GBで十分」というのが定説でしたが、Unreal Engine 5を採用した最新のAAAタイトル(モンハンワイルズ等)が普及した2026年現在、メモリ32GBは「余裕」ではなく「生存ライン」となりました。16GBでは、裏でブラウザやDiscordを開いているだけでカクつきが発生し、ミドルスペックの恩恵である「快適さ」が損なわれてしまいます。
「PC版『モンスターハンターワイルズ』の推奨環境分析によれば、高画質設定での安定動作にはVRAM 12GB以上、メインメモリ32GBが強く推奨される。これは今後のAAAタイトルの標準指標となるだろう。」
出典: PC版『モンスターハンターワイルズ』推奨スペック分析 – PC Watch, 2025年9月公開(2026年1月参照)
予算20万円の「鉄板構成」はこれ!パーツ別の推奨スペック目安表
ケンタ君がBTOサイトで構成を確認する際、この表と照らし合わせてください。これが、2026年におけるミドルスペックの黄金比です。
RTX 4060 Tiとメモリ32GBの組み合わせこそが、フルHD解像度で144fpsを安定して叩き出すための「中心点」となります。
【比較】RTX 4060 Ti vs 4070、20万円ならどちらを選ぶのが正解か?
予算20万円というラインは、非常に悩ましい境界線です。あと2〜3万円足せば上位のRTX 4070が見えてきますが、無理にGPUを上げるべきでしょうか?
私の回答はNOです。無理をしてGPUを4070に格上げし、その代償としてメモリを16GBに削ったり、安価な電源ユニットを採用したりするのは、ケンタ君が最も恐れる「数年後の後悔」に直結します。
RTX 4060 Ti(32GB)構成 vs RTX 4070(16GB)構成の3年後満足度予測
| 比較項目 | RTX 4060 Ti + 32GB (推奨) | RTX 4070 + 16GB (無理した構成) |
|---|---|---|
| フルHD 144fps維持 | ほぼ全てのタイトルで安定 | 非常に高いが、メモリ不足で稀に一瞬止まる |
| マルチタスク安定性 | ブラウザ・配信同時でも余裕 | ゲーム以外の動作が重くなる可能性あり |
| 3年後の快適性 | ソフト側の要求増に対応可能 | メモリ不足が顕在化し、増設コストが発生 |
| 2026年の相場感 | 約18万円〜19万円 | 約21万円〜23万円 (予算オーバー) |
予算20万円という枠組の中で最も「賢い配分」は、GPUをRTX 4060 Tiに固定し、浮いた予算をメモリ32GBへのアップグレードと、信頼性の高い「80 PLUS GOLD認証」の電源ユニットに回すことです。これが、長期的な安定性とコスパを両立させる唯一の道です。
BTOメーカー別・ミドルスペック「隠れた名機」と失敗しない選び方
2026年現在の各メーカーの動向を踏まえ、ケンタ君が見るべきポイントを絞り込みます。
- ドスパラ(GALLERIA):
出荷スピードは随一。ミドルスペックの標準モデルが豊富ですが、標準構成がメモリ16GBのままのモデルも多いため、カスタマイズ画面で「32GB」へ変更するのを忘れないでください。 - マウスコンピューター(G-Tune):
24時間365日のサポートが魅力。移行組で故障が不安なケンタ君には心強い味方です。「RTX 4060 Ti搭載モデル」を軸にセール品をチェックしましょう。 - パソコン工房(LEVEL∞):
コラボモデルが豊富でデザイン性が高いのが特徴。内部パーツの型番が比較的明記されており、透明性が高いのが好印象です。
よくある質問:ケンタ君の「最後の不安」に答える
Q: 中古のミドルスペックってどうですか?
A: 初心者には絶対におすすめしません。特に2026年現在、マイニングブースト等で酷使された旧世代パーツが市場に溢れています。20万円出すなら、保証がしっかりした新品で「最新世代」を買うのが最もコスパが良いです。
Q: 将来、自分でパーツ交換はできますか?
A: BTOパソコンは基本的に交換可能です。今回推奨した「電源750W / GOLD認証」を選んでおけば、3年後にGPUだけを載せ替えるといったアップグレードにも柔軟に対応できます。
まとめ:今、あなたが買うべき1台は決まりました
20万円の投資は、単なるPCの購入ではなく、夜の時間を最高に充実させる「新しい趣味への入場券」です。
- RTX 4060 Ti 搭載機を選ぶ
- メモリは必ず32GB へカスタマイズする
- CPUは14世代以降のi5 で十分、ただし型番はケチらない
この3点を守れば、あなたはPS5では味わえなかった「ヌルヌル動く144fpsの世界」を、損をすることなく手に入れることができます。
さあ、納得のいく1台をポチって、明日からは友人と対等な環境でマルチプレイを楽しみましょう。戦場で合流するのを楽しみにしています!
[参考文献リスト]
- インプレス PC Watch:最新GPU・CPUベンチマーク記事一覧
- Steam Hardware Survey 2025-2026 – Valve Corporation
- ドスパラ GALLERIA RTX 4060 Ti 搭載モデル仕様書 – 株式会社サードウェーブ
- 消費者庁:成年年齢引下げに伴う契約の注意点(若年層向け)
