「最近ゲームがカクつくようになったから、メモリを16GBから32GBに増やしたい」
そう思って、いざ自分のPCのマザーボードの型番を検索してみたものの、Google検索結果に公式ページが全く出てこなくて途方に暮れていませんか?
「検索の仕方が悪いのかな?」「Yahoo!知恵袋でも『OEMだから分からない』と言われてしまった…」
その不安、痛いほど分かります。でも、安心してください。それはあなたの検索能力が低いわけでも、あなたのガレリアが偽物なわけでもありません。ドスパラPCの中身は、意図的に「検索除け」された特殊仕様だからです。
しかし、諦めて勘でパーツを買うのは絶対にやめてください。実は、ドスパラ公式サイトの奥深くに、これらOEM製品の「仕様書(マニュアル)」がひっそりと公開されている「隠しページ」が存在します。
この記事では、ケースを一切開けることなく正確な型番を特定し、その隠しマニュアルを入手して、100%確実な対応メモリを知るための全手順を伝授します。もう、数万円のパーツ代をドブに捨てる恐怖とはサヨナラしましょう。
なぜ検索しても出てこない?ドスパラ「OEMマザーボード」の正体
まず、なぜあなたのPCのマザーボード情報がネットに出てこないのか、その正体をハッキリさせましょう。ここを理解していないと、いつまでたっても「似ている市販品」の情報に惑わされ続けることになります。
「ガレリア」の中身は「専用設計(OEM)」
ドスパラ(運営:サードウェーブ)のパソコンには、ASRockなどの大手パーツメーカーが製造したマザーボードが搭載されています。しかし、これはAmazonやPCショップで売られている「市販品」とは別物です。
これらはOEMマザーボードと呼ばれ、コストダウンや安定動作のために仕様が変更されたドスパラ専用モデルです。型番の末尾に「TW」などが付いているのが特徴です。
市販のマザーボードとOEMマザーボードは、ベースは同じでも仕様が異なる「似て非なるもの」です。 例えば、市販モデルにはあるヒートシンク(放熱板)が省かれていたり、BIOS画面がドスパラ専用になっていたりします。
そのため、もしあなたが「型番が似ているから」という理由で市販品のスペック表を見ているとしたら、それは他人の家の設計図を見て自分の家のリフォームをしようとしているのと同じくらい危険な行為なのです。
【手順1】ケースは開けるな!ツールで「真の型番」を特定する方法
「型番を確認するために、PCのサイドパネルを開けて基板の文字を読もう」としていませんか?
ちょっと待ってください。PC内部は配線が複雑で、慣れていないと断線させたり、暗くて文字が読めなかったりします。
実は、CPU-Zという無料ツールを使えば、ドライバーを握ることなく、安全かつ1分以内に「真の型番」を特定できます。このツールは、非侵襲的(PCに触れず)に正確なハードウェア情報を読み取るための、世界標準の解析ツールです。
CPU-Zを使った確認手順
- 公式サイトから「CPU-Z」をダウンロードし、インストールします。
- ソフトを起動し、上部タブの「Mainboard(マザーボード)」をクリックします。
- 「Model」という欄を見てください。
ここに表示されている文字列こそが、あなたが探し求めていた真の型番です。
多くの場合、B760M-TW や H570 Phantom Gaming 4 のように表示されます。もし末尾に 「TW」 や 「/D4」 といった記号が付いていたら、メモしておいてください。それがOEM品の証です。
【手順2】ここにあった!ドスパラ公式「隠しマニュアル」の入手ルート
真の型番(例:B760M-TW)が分かりましたね。では、この型番をGoogleに入力してみましょう。
……おそらく、個人のブログや掲示板しかヒットせず、公式の仕様書は見当たらないはずです。
ここからが本番です。実は、ドスパラ公式FAQサイトの中に、これらOEMマザーボードのマニュアルだけを集めた「隠しページ」が存在します。
検索にヒットしない「情報の保管場所」へアクセスする
以下のリンクは、ドスパラ(サードウェーブ)が提供している「サードウェーブ製 PC 専用マザーボード取扱説明書について」というFAQページです。
このページを開くと、Z790 B760 B550 といったチップセットごとの一覧表が表示されます。
先ほどCPU-Zでメモした型番(例:B760M-TW)をこのリストから探し出し、リンクをクリックしてください。
すると、PDFファイルが開きます。これこそが、Google検索では辿り着けなかった「あなたのPC専用の公式仕様書(マニュアル)」です。
【手順3】英語でも怖くない!メモリ増設のための「仕様書」の読み方
「やっとマニュアルが見つかった!」と喜んだのも束の間、PDFを開いて「全部英語じゃん…」とそっと閉じたくなりませんでしたか?
大丈夫です。アレルギーを起こす必要はありません。メモリ増設のために見るべき場所は、たったの1箇所だけです。
「Memory」の項目だけを指差確認せよ
マニュアルの中に “Specifications”(仕様) という表があります。その中の “Memory” という行だけを探してください。ここには、以下の2つの超重要情報が書かれています。
- DDR4 か DDR5 か
- ここに
Supports DDR4とあれば DDR4メモリ を、Supports DDR5とあれば DDR5メモリ を買います。 - DDR4とDDR5は互換性がなく、物理的に刺さりません。 ここを間違えると即アウトです。
- ここに
- Max. capacity(最大容量)
Max. capacity of system memory: 128GBなどと書かれています。- 16GBや32GBへの増設ならまず問題ありませんが、念のため上限を確認しておきましょう。
絶対にやってはいけない「市販スペックの鵜呑み」と失敗事例
最後に、なぜ私がここまで「隠しマニュアル」にこだわるのか、その理由をお話しします。それは、「市販品とOEM品の混同」による悲しい事故をあまりにも多く見てきたからです。
よくある失敗:DDR4とDDR5の罠
例えば、ASRockの市販マザーボード「B760 Pro RS」には、DDR4版とDDR5版の両方が存在します。
しかし、ドスパラのOEM版「B760TW」がどちらを採用しているかは、外箱も説明書もないBTOパソコンでは一見して分かりません。
ここでネット検索をして、たまたまヒットした市販品の「DDR5対応」という情報を信じてメモリを買ってしまうとどうなるか?
もしあなたのOEMマザーボードがコストカットのために「DDR4仕様」で作られていたら、買ったDDR5メモリは物理的にスロットに入らず、開封済みのため返品もできず、数万円をドブに捨てることになります。
OEMマザーボードと市販マザーボードは、名前が似ていても別物です。必ず「OEM専用マニュアル」で裏取りをする。これが、自作PCの世界で生き残るための鉄則です。
まとめ:正確な型番を知れば、ガレリアの改造はもっと楽しくなる
ここまでの手順をおさらいしましょう。
- ケースを開けずに、CPU-Zで「TW」等の付く正確な型番を知る。
- ドスパラ公式FAQのNo.14060から、OEM専用のPDFマニュアルを入手する。
- マニュアルの「Memory」欄で、DDR4かDDR5かを確実に判定する。
これで、あなたのPCはもう「得体の知れないブラックボックス」ではありません。仕様が完全に分かっている、頼れる相棒です。
「本当にこれで合っているのかな…」と震えながら注文ボタンを押す必要はもうありません。確実な情報源を手に入れた今、自信を持ってメモリ増設に挑戦してください。その先には、カクつきのない快適なゲーム体験が待っています!
[参考文献リスト]
