「そろそろ憧れのGALLERIAが欲しい。でも、もうちょっと待って3月の決算セールでもっと安くなるんじゃ…?」
そんな風に、公式サイトのカート画面で手が止まり、購入ボタンを押せずにいるあなたへ。その慎重さは、決して間違っていません。高額な買い物ですから、少しでも安く買いたいと思うのは当然です。
しかし、一つだけ忠告させてください。
今年は、待つと損をする可能性が極めて高いです。
なぜなら、例年とは全く異なる市場の「異常事態」が起きているからです。AI特需による世界的なパーツ価格の高騰が、すぐそこまで迫っています。
この記事では、なぜ今、「3月の本決算」を待たずに、現在開催中のセールで決断すべきなのか。その根拠を客観的なデータと共に解説します。これを読み終える頃には、あなたの迷いは消え、「賢い買い物をした」という自信を持って、新しい相棒を迎え入れられるはずです。
なぜ「3月が一番安い」という定説は、今年通用しないのか?
これまでBTOパソコン業界では、「3月の決算セールこそが最安値である」というのが通説でした。しかし、2026年に向けて進行しているAI需要の爆発的な増加と、それに伴うメモリ・SSDの価格高騰という「原因と結果」が、この定説を覆そうとしています。
あなたのPC用メモリが、AIに奪われている
今、PCパーツ市場で何が起きているのか。一言で言えば、「生成AIバブルによる在庫の奪い合い」です。
本来、私たちが使うゲーミングPC向けのメモリやSSD(NANDフラッシュ)を作るはずだった半導体工場のラインが、利益率の高い「企業向けAIサーバー用メモリ(HBMなど)」の製造に次々と切り替えられています。
その結果、コンシューマー(一般消費者)向けのパーツ供給量が世界的に減少し、深刻な品薄と価格上昇(インフレ)を引き起こしているのです。
専門メディアのレポートでも、この傾向は顕著です。
DDR5メモリやNVMe SSDのスポット価格は2025年後半から上昇トレンドに入っており、2026年も高止まりが予測されている。
つまり、ドスパラなどのBTOメーカーがどれだけ企業努力で安くしようとしても、原材料であるパーツ原価そのものが上がってしまえば、製品価格への転嫁(値上げ)は避けられないのです。
「3月になれば安くなる」という期待は、平時の話です。インフレ局面にある今年は、「待っている間にベース価格が上がってしまう」リスクの方が圧倒的に大きいのです。
シミュレーション:半期決算セールに買う人 vs 3月まで待つ人
では、具体的に「今買う」のと「待つ」のとで、どのような未来の違いが生まれるのでしょうか。ここでは、現在開催されている「半期決算セール」で購入するケースと、3月の「本決算セール」まで待機するケースをシミュレーションしてみましょう。
ここでのポイントは、「機会損失(遊べない時間)」と「インフレリスク(値上がり)」の相乗効果です。
今買うべきか?待つべきか? 春の損得シミュレーション
| 項目 | 半期決算セール | 3月購入(本決算セール予想) |
|---|---|---|
| 本体価格 | 現在の価格(値上げ前) | ベース価格上昇の可能性大 (例:+5,000円〜1万円) |
| セール特典 | メモリ倍増 / ストレージ増量 (実質1万円以上の価値) |
現金値引き主体 (例:3,000円〜5,000円引き) |
| 在庫状況 | 即納モデルあり (翌日出荷も可能) |
駆け込み需要で在庫切れ多発 (納期2週間〜1ヶ月待ちも) |
| プレイ環境 | 明日から新作ゲームを快適にプレイ | 2ヶ月間、古いPCで我慢 (機会損失) |
| 総合評価 | ◎ 正解 値上がり前に「物」を確保できる |
△ リスク大 値引き以上に元値が上がる恐れあり |
シナリオA:3月まで待った場合
あなたは「3月なら5,000円は安くなるはず」と信じて待ち続けました。しかし3月になり、蓋を開けてみると、パーツ高騰の影響でPCの基本価格が1万円値上げされていました。
そこから決算セールで5,000円引きになったとしても、結果として1月より5,000円高く買うことになります。 さらに、同じことを考えていたライバルが殺到し、欲しかったモデルは「納期3週間待ち」。春休みを新作ゲームで遊び倒す計画も崩れてしまいました。
シナリオB:半期決算で決断した場合
あなたは半期決算セールの特典を利用し、通常16GBのメモリを無料で32GBにアップグレードして購入しました。
PCは翌日に届き、その日から快適なゲーム生活がスタート。3月になってニュースで「PCパーツ再値上げ」の報道を見ても、「あの時買っておいて本当によかった」と、安堵感と優越感に浸ることができます。
狙い目はコレ。「半期決算セール」で得するモデルと立ち回り
今年の戦い方が見えてきましたね。3月を待つのではなく、「半期決算セール」で、実質的な最安値を狙い撃ちするのが正解です。
では、具体的にどのモデルをどう買えばいいのか。BTOマイスターとして推奨する「立ち回り」を伝授します。
1. 現金値引きより「無料アップグレード」を狙え
現在のパーツ高騰局面において、数千円の現金値引きよりも、高騰しているパーツ(メモリやSSD)が無料で増えるキャンペーンの方が、資産価値として圧倒的に有利です。
特に「メモリ倍増(16GB→32GB)」キャンペーン対象モデルは要チェックです。後から自分でメモリを増設しようとすると、相性問題のリスクがある上に、パーツ代だけで1万円近くかかってしまうこともあります。これを無料でやってくれるのは、ドスパラの半期決算セールならではの強みです。
2. コスパの分岐点は「RTX 4070」
今狙うべきスペックのスイートスポットは、RTX 4060 Ti または RTX 4070 を搭載したGALLERIA Xシリーズです。
- RTX 4060 Ti: フルHD環境なら最強。コストを抑えつつ長く使いたい人向け。
- RTX 4070: WQHD解像度や、より重い最新ゲームを見据えるならこちら。
これより上のハイスペックモデルはパーツ高騰の煽りを強く受けやすく、これより下のモデルでは将来的なスペック不足が懸念されます。
3. 「即納」マークは勝利の証
ドスパラの最大の強みは納期です。商品ページに「翌日出荷」や「即納」のマークがあれば、それは「今の価格で確保された在庫が手元にある」という証拠です。このマークがあるうちに決済してしまうのが、インフレリスクを回避する鉄則です。
よくある質問 (FAQ)
最後に、購入前の最後の迷いを解消しておきましょう。
Q. NVIDIAの次世代GPU(RTX 50シリーズ)が出るまで待つべきですか?
A. ハイエンド志向なら「待ち」もありですが、予算重視なら「今の40シリーズ」が安定です。
次世代機は性能も上がりますが、発売直後はご祝儀価格で非常に高額になることが予想されます。また、円安の影響で国内価格がどうなるかも不透明です。予算20〜25万円で確実に手に入れたいなら、価格がこなれている現行のRTX 40シリーズを選ぶのが賢明です。
Q. もし買った直後に、3月セールでもっと安くなったらどうすればいいですか?
A. その差額は「2ヶ月早く遊べたための施設利用料」と考えましょう。
仮に5,000円安くなったとしても、月換算で2,500円。1日あたり100円以下です。そのわずかな差額のために、2ヶ月間我慢してストレスを溜めるのと、今すぐ快適な環境を手に入れるのと、どちらが人生の質を高めるでしょうか? 私は間違いなく後者だと思います。
まとめ:値上がり前の「最後の逃げ切り」を決めよう
記事のポイントを整理します。
- 今年は異常事態: AI需要によるパーツ高騰で、「待てば安くなる」定説は通用しない。
- 待つリスク: 3月まで待つと、ベース価格の値上げや在庫切れに巻き込まれる可能性大。
- 今の正解: 「半期決算セール」で、メモリ倍増などの特典付き即納モデルを確保するのが、実質的な最安値。
PCを買うことは、ゴールではありません。そのPCを使って、友人とゲームを楽しんだり、クリエイティブな活動を始めたりするための「スタートライン」です。
値上がりのニュースに怯え、毎日価格ドットコムを眺めてため息をつく日々は、今日で終わりにしましょう。
在庫があり、価格が安定している今のうちに、あなたの頼れる相棒を確保してください。
[参考文献リスト]
