まだHDD買ってるの?ゲーミングPCに「HDDいらない」3つの決定的理由

BTOパソコンの見積もり画面で「HDD 2TB +8,000円」という項目を見た時、手が止まってしまった経験はありませんか?

「予算オーバーしそうだから削りたい。でも、容量が足りなくなったらどうしよう……」

その気持ち、痛いほど分かります。私も学生時代、なけなしのバイト代で初めてのPCを買う時、同じ画面の前で数十分悩み続けました。そして、「念のため」とHDDを追加してしまったのです。

でも、結論から言います。あなたの「HDDを削れば予算が浮くのに」という直感は、完全に正しいです。

今、ゲーミングPCにHDDを積むのは、最新のスポーツカーにリアカーを繋いで走るようなものです。かつては必須だったHDDも、現代のゲーム環境においては、むしろあなたの足を引っ張る「足かせ」になりかねません。

この記事では、なぜその8,000円をHDDではなく「SSD」に全振りすべきなのか、納得できる3つの理由をお話しします。

「とりあえずHDDも」は思考停止。ゲーマーにとってのHDDは“足かせ”だ

まず認識していただきたいのは、「HDD」と「SSD (NVMe)」の間には、もはや埋めようのない性能差があるという事実です。

一昔前までは「SSDはシステム用、HDDはデータ保存用」という使い分けが常識でした。しかし、SSDの価格が下がり、ゲーム自体のデータ容量と要求スペックが跳ね上がった現在、その常識は通用しなくなっています。

ロード時間が3倍違うという現実

具体的なデータを見てみましょう。大手ITメディアPC Watchによる検証では、『モンスターハンターワールド:アイスボーン』のクエスト出発時のロード時間が、HDDで約54秒かかったのに対し、SSDでは約16秒で完了しています。

これ、実際に体験すると分かりますが、マルチプレイでは致命的です。私がHDDを使っていた頃、クエスト開始時に自分だけロードが終わらず、ようやく画面が表示された時には、友人たちは既に走り出していました。「ごめん、まだロード中……」と謝りながら追いかける恥ずかしさと申し訳なさ。HDDを選んだことをこれほど後悔したことはありません。

「データ保存用にHDDをつけておけばいい」と思うかもしれません。しかし、人間とは怠惰な生き物です。空き容量があるHDDが見えていると、ついつい容量の大きいゲームをインストールしてしまいます。そして待っているのは、上記のロード地獄です。ゲーム用途において、HDDはSSDの完全な下位互換であり、あえて搭載するメリットは皆無なのです。

「動画や写真を大量に保存する」という明確な目的がない限り、内蔵HDDは追加しないでください。なぜなら、PCケース内に熱源と騒音源(HDD)を増やすこと自体が、ゲーミングPCの寿命や静音性に悪影響を与えるからです。もし後でデータ保存用ストレージが必要になったら、その時に外付けHDDを買えば十分間に合います。

決定打は『モンハンワイルズ』。次世代ゲームは「SSD必須」が常識に

「でも、古いゲームならHDDでも動くでしょ?」そう思う方もいるかもしれません。しかし、これからの時代はそうもいきません。2025年注目の超大作『Monster Hunter Wilds』が、HDD不要論の決定打となりました。

HDDでは動作保証外になるリスク

開発元のCAPCOM公式サイトで公開されている『Monster Hunter Wilds』の動作環境を見てみてください。ストレージの項目には、はっきりとこう書かれています。

ストレージ: 140GB SSD (必須)

引用:Monster Hunter Wilds System Requirements – CAPCOM 

「推奨」ではありません。「必須」です。

これは、最新のゲームがDirectStorageという技術を採用し始めているためです。DirectStorageとは、SSDの爆速な読み込み速度を前提に、広大なマップデータや高精細なテクスチャを一瞬で展開する技術です。

つまり、『Monster Hunter Wilds』と『SSD』はセットで機能するものであり、低速なHDDではデータの読み込みが追いつかず、正常にプレイできない可能性が高いことを意味しています。テクスチャが泥のようにボヤけたり、地面が抜けて落下したりといった不具合が起きても、HDDを使っている限り文句は言えません。

これからの新作ゲームを遊びたいなら、HDDという選択肢はもはや「妥協」ですらなく、「足切りライン未満」なのです。

1TBのSSDがあれば、主要ゲームを全部入れても600GB余る現実

「SSDが必須なのは分かったけど、やっぱり容量が不安……」

最大の悩みはそこですよね。でも、冷静に計算してみましょう。皆さんが遊びたい主要なゲームを入れても、1TB(1000GB)のSSDがあれば十分すぎるほどのお釣りが来ます。

ご覧の通り、OSと人気ゲーム3本を入れても、使用量は約300GB強。残りの空き容量は約700GBもあります。 これなら、さらに『原神』や『FF14』などの大型タイトルを追加しても全く問題ありません。

「動画を保存したくなったら?」その時は、Amazonで数千円の外付けHDDかSSDを買って繋げばいいだけです。今、わざわざPCの中にHDDを埋め込む必要はありません。

浮いた8,000円の正しい使い道。HDDを捨てて「1TB SSD」へアップグレードせよ

ここまで読んでいただいたあなたなら、もうHDDを選ぶ理由は無いはずです。では、HDDを削って浮いた予算(約8,000円)をどうすべきか。

答えは一つ。メインのSSDを「500GB」から「1TB」にアップグレードしてください。

多くのBTOパソコンの標準構成は「500GB SSD」になっていることが多いです。500GBだと、先ほどのゲームを入れると残りは200GB程度になり、少し心許なくなります。そこで、HDD追加オプション(+8,000円)をやめて、その分をSSDの容量アップ(+7,000〜10,000円程度)に回すのです。

これが、速度と容量の両方を確保できる、最も賢い「正解」の構成です。

  1. HDD追加をやめる → 予算 -8,000円
  2. SSDを500GB→1TBに変更 → 予算 +8,000円
  3. 合計変動なしで、超高速・大容量な快適環境が完成!

まとめ:過去の遺物にお金を払うな。スマートな構成で次世代へ行こう

BTOの見積もり画面で「HDDなし」を選ぶこと。それは決して「ケチった」わけではありません。過去の遺物を切り捨て、次世代のスタンダードに適応した「賢い選択」なのです。

8,000円あれば、ゲームソフトが一本買えます。あるいは、SSDを倍増させて将来の安心を買えます。どちらにせよ、ロード時間の遅いHDDに費やすより、はるかに有意義な使い道です。

自信を持ってHDDを削除し、浮いた予算を未来の快適さに投資してください。その選択をしたあなたは、間違いなく賢い消費者です。SSDのみの静かで爆速なPCが届いた時、「あの時HDDをやめてよかった」と心から思えるはずです。

さあ、迷いを捨てて、スマートな構成で注文を確定させましょう!

 

[参考文献リスト]

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