市販シアリスが気になっているものの、頭痛や動悸が起きないか、いま飲んでいる薬と一緒に使っても大丈夫なのかがわからず、購入をためらっている。そんなふうに迷っていませんか。
結論から言うと、市販シアリスの主な副作用は頭痛、顔のほてり、消化不良などで、同じ成分の医療用医薬品では、いちばん多い頭痛でも約11%と報告されています。ただし、硝酸剤(ニトログリセリンなど)を使っている人は飲めず、心臓病や持病のある人は事前の相談が必要です。勃起が4時間以上続く、急に視力が落ちたときは直ちに受診してください。この記事を読めば、副作用の種類と、飲めない人・受診の目安がはっきりします。
この記事でわかること
- 市販シアリスの主な副作用と頻度
- 直ちに受診が必要な症状
- 飲めない人・相談が必要な人
- 一緒に使ってはいけない薬
- 副作用を避けるための飲み方
- 依存性や心臓への負担の考え方
市販シアリスの主な副作用は頭痛・ほてり・消化不良
市販シアリスでよく見られる副作用は、頭痛、顔のほてり・潮紅(赤くなること)、消化不良や胃の不快感です。
市販シアリスは、エスエス製薬が販売する要指導医薬品で、有効成分はタダラフィル10mgです。処方薬のシアリス10mgと同じ成分・同じ量のため、副作用も処方薬と同じものが起こりえます。公式FAQでは、同じ成分の医療用医薬品で、次のような副作用が報告されているとしています。
| 副作用 | 報告された頻度の目安 |
|---|---|
| 頭痛 | 約11% |
| 顔のほてり・潮紅 | 約5% |
| ほてり | 約3.5% |
| 消化不良・胃の不快感 | 約2% |
| 鼻づまり、背中や筋肉の痛み | 報告あり |
シアリスは、性的刺激があるときにPDE5という酵素の働きを抑え、陰茎の血管を広げて血流を増やすことで勃起を助ける薬です。性欲を高める薬ではありません。副作用の症状がつらい、何度も続くという場合は、自己判断で飲み続けず、薬剤師や医師に相談しましょう。

勃起が4時間以上続く・急な視力低下は直ちに受診する
頻度はまれですが、勃起が4時間以上続く、急に視力が落ちる・見えなくなるといった症状が出た場合は、直ちに医師の診療を受けてください。
公式FAQでは、次の症状について医療機関の受診を案内しています。
| 症状 | 取るべき行動 |
|---|---|
| 勃起が4時間以上続く | 直ちに医療機関を受診する |
| 急な視力低下、見えにくい、失明 | 直ちに医療機関を受診する |
| 服用後の膨満感(おなかが張る) | 胃薬を飲んで様子を見ず、医療機関を受診する |
| 胸の痛み・息苦しさなど、いつもと違う異常 | 服用を中止し、医師・薬剤師に相談する |
勃起が長く続く状態は、恥ずかしさから受診をためらいがちですが、公式FAQでも直ちに診療を受けるよう案内されています。夜間や休日でも、我慢せず医療機関に連絡しましょう。誤って女性や未成年が飲んでしまった場合は、エスエス製薬のお客様相談室(0120-028-193・平日9:00〜17:00)に相談するよう案内されています。
市販シアリスを飲めない人・飲む前に相談が必要な人
市販シアリスは、18歳以上のEDのある男性本人だけが使える薬で、女性は飲めません。
さらに、公式FAQでは、次に当てはまる人は医師・薬剤師への相談が必要とされています。購入時には専用のチェックシートに回答し、薬剤師が最終的に判断します。
- 65歳以上の人
- 医師の治療を受けている人、処方薬を飲んでいる人
- 心血管障害(心臓や血管の病気)が疑われる人
- 軽い運動で息苦しさや胸苦しさを感じる人
- ほかのED治療を受けている人
- 持続勃起症や陰茎の変形がある人
- 薬でアレルギーを起こしたことがある人
また、処方薬のシアリス錠の添付文書では、次のような人には使ってはいけない(禁忌)とされています。市販シアリスも同じ成分なので、当てはまる人や当てはまるかわからない人は、必ず医師に相談してください。
- 硝酸剤・NO供与剤(ニトログリセリン、硝酸イソソルビドなど)やリオシグアトを使っている人
- 不安定狭心症の人、性交中に狭心症を起こしたことがある人
- コントロールできていない不整脈、低血圧、高血圧がある人
- 最近3か月以内に心筋梗塞、最近6か月以内に脳梗塞・脳出血を起こした人
- 重い肝障害がある人、網膜色素変性症の人
心臓病のある人は、自分では軽いと思っていても、飲む前に必ず医師に相談しましょう。
チェックシートはLINE版・Web版・印刷版が用意されており、店頭では回答結果を薬剤師に見せて対面で、Amazonなどのオンライン購入では薬剤師とのオンライン面談で服薬指導を受けます。持病や飲んでいる薬を正確に伝えることが、副作用を防ぐための最初のステップです。年齢確認のため身分証の提示を求められることもあります。

市販シアリスと一緒に使ってはいけない薬・飲み物
市販シアリスと一緒に使ってはいけない薬の代表は、狭心症などに使われる硝酸剤(ニトログリセリンなど)です。
公式FAQで「服用中に使用しない」とされている薬と、注意が必要なものをまとめると次のとおりです。
| 区分 | 具体例 | どうするか |
|---|---|---|
| 硝酸剤 | ニトログリセリン、ニコランジルなど | 一緒に使わない |
| 肺高血圧症などの薬 | リオシグアト | 一緒に使わない |
| 抗真菌薬 | ケトコナゾール、イトラコナゾール | 一緒に使わない |
| 抗菌薬 | クラリスロマイシン | 一緒に使わない |
| 風邪薬 | 市販の総合感冒薬など | 医師・薬剤師に相談する |
| そのほかの処方薬 | 血圧の薬など、治療中の薬全般 | 医師・薬剤師に相談する |
| 飲み物 | グレープフルーツジュース | 控える |
| お酒 | ビール・日本酒など | 節度ある適量にとどめ、過度の飲酒後は控える |
狭心症などで処方された薬が硝酸剤にあたるかどうかは、自分では判断しにくいものです。飲み薬以外も含めて、使っている薬はすべて薬剤師に伝えましょう。お薬手帳を持っていくと確認がスムーズです。
副作用を避けるための正しい飲み方
副作用のリスクを抑えるには、決められた用量と服用間隔を守ることがいちばん大切です。
- 1回1錠を、性行為の約1時間前に水かぬるま湯で飲む
- 割ったり噛んだりせず、そのまま飲む
- 1日1錠を超えて飲まない
- 次に飲むまで24時間以上あける
- 飲酒は純アルコールで1日約20g(ビール中瓶1本・日本酒1合程度)を目安にとどめる
- グレープフルーツジュースと一緒に飲まない
効果が足りないと感じても、2錠を一度に飲んだり、24時間以内に追加で飲んだりするのはやめましょう。また、個人輸入や海外通販で手に入れた薬は、厚生労働省が品質・安全性が確認されておらず偽造品が含まれる場合があると注意喚起しています。成分や量がわからない薬は、副作用が起きたときに医師でも対応が難しくなることがあります。

依存性・心臓への負担・長く飲み続けることについて
公式FAQでは、シアリスに習慣性・依存性はないと考えられており、心臓への負担が増えたという報告もないとされています。
シアリスは脳などの中枢神経に作用しないため、依存性はないと考えられています。性欲を高める作用もありません。長く飲み続けることについては、飲む日数の上限は決められていないものの、毎日続けて飲むことは推奨されていません。連日飲みたいと感じる場合は、医師に相談するよう案内されています。
ただし、「心臓への負担が増えた報告はない」というのは、心臓病の人が安心して飲めるという意味ではありません。心臓病のある人や、硝酸剤を使っている人は、ここまで説明したとおり事前に医師への相談が必要です。服用後に異常を感じたら、飲むのをやめて医師・薬剤師に相談してください。
副作用が心配で市販薬を使うか迷う場合は、泌尿器科やED治療のオンライン診療で医師に相談する方法もあります。オンライン診療で処方される海外製ジェネリックは国内未承認薬で、医薬品副作用被害救済制度の対象外になる点も知っておきましょう。ED治療は自由診療(保険適用外)で、医師の判断で処方できない場合もあります。
よくある質問(FAQ)
市販シアリスと処方薬のシアリスで、副作用に違いはありますか?
市販シアリスは処方薬のシアリス10mgと同じ成分・同じ量なので、起こりうる副作用も同じと考えられます。違いは買い方で、市販薬はチェックシートと薬剤師の服薬指導を受けて購入します。持病や飲んでいる薬がある場合は、購入時に薬剤師へ正直に伝えてください。
頭痛が出たら、市販の頭痛薬を飲んでもいいですか?
頭痛薬を一緒に使ってよいかは、人によって判断が変わるため、購入した店舗の薬剤師に相談しましょう。公式FAQでは、風邪薬との併用も医師・薬剤師に相談するよう案内されています。頭痛が強い、毎回起こるという場合も、飲み続ける前に相談するのが安心です。
高血圧の薬を飲んでいても市販シアリスは使えますか?
処方薬を飲んでいる人は、医師・薬剤師への相談が必要とされています。処方薬のシアリス錠の添付文書では、コントロールできていない高血圧や低血圧がある人は使ってはいけないとされています。自分で判断せず、主治医に市販シアリスを使いたいことを伝えて相談してください。
副作用が出たときに救済制度は使えますか?
国内で正規に販売された医薬品を正しく使って重い健康被害が出た場合は、医薬品副作用被害救済制度の対象になりえます。一方、厚生労働省は、個人輸入された医薬品による健康被害は救済の対象にならないとしています。オンライン診療の海外製ジェネリックも国内未承認薬のため対象外です。
まとめ:副作用と飲めない条件を知ったうえで、迷ったら相談する
市販シアリスの主な副作用は頭痛やほてりですが、飲めない人や一緒に使えない薬がはっきり決まっています。
- 主な副作用は頭痛(約11%)、顔のほてり・潮紅(約5%)、消化不良など
- 勃起が4時間以上続く、急な視力低下は直ちに受診する
- 硝酸剤(ニトログリセリンなど)を使っている人は飲めない
- 心臓病・持病がある人、処方薬を飲んでいる人、65歳以上の人は事前に相談する
- 1日1錠まで、服用間隔は24時間以上
- 個人輸入の薬は使わない
持病や飲んでいる薬に不安がある場合は、購入する店舗の薬剤師に相談するか、かかりつけ医に確認してから購入しましょう。販売店はエスエス製薬の販売店検索で探せます。