市販シアリスが発売されたと聞いて値段を調べたら、4錠で5,808円。「もっと安いジェネリックも、ドラッグストアで買えるのでは」と探していませんか。
結論から言うと、2026年10月時点で市販されているのはエスエス製薬の「シアリス」(先発品)だけで、ジェネリック(タダラフィル錠)は市販されていません。ジェネリックを使いたい場合は、医療機関やED治療のオンライン診療で医師の処方を受ける必要があります。ただし、海外製のジェネリックは国内未承認薬で、副作用被害の救済制度の対象外になる点に注意が必要です。この記事を読めば、市販シアリスとジェネリックの違いと、自分に合う選び方がはっきりします。
この記事でわかること
- 市販のシアリスジェネリックの有無
- ジェネリック(タダラフィル錠)とは何か
- 市販シアリスとジェネリックの違い
- オンライン診療のジェネリックの値段
- 国内製と海外製ジェネリックの違い
- 市販とジェネリックの選び方
市販のシアリスにジェネリックはない
2026年10月時点で、ドラッグストアや薬局で処方せんなしに買えるED治療薬は、エスエス製薬の「シアリス」だけで、ジェネリックは市販されていません。
市販シアリスは、2026年5月に厚生労働省の承認を受けた要指導医薬品です。PDE5阻害薬のED治療薬として日本初のスイッチOTC(医療用から市販用に切り替えた薬)で、2026年7月31日に一部店舗で先行発売、8月31日から全国の対象店舗、10月20日からはAmazon.co.jpでも販売されています。
市販されているのは、このシアリス10mg(1箱4錠)の1種類です。次の薬は市販されておらず、手に入れるには医療機関の処方が必要です。
- シアリスのジェネリック(タダラフィル錠)
- シアリスの5mg・20mg
- バイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ系の薬とそのジェネリック
「市販のジェネリック」「処方せん不要のタダラフィル」などとうたって販売しているサイトは、国内の正規の販売ルートではありません。この点は後ほど詳しく説明します。
シアリスのジェネリック(タダラフィル錠)とは
シアリスのジェネリックとは、シアリスと同じ有効成分タダラフィルを含む後発医薬品のことです。
厚生労働省は、ジェネリック医薬品(後発医薬品)を「先発医薬品と治療学的に同等であるとして製造販売が承認された医薬品」と説明しています。研究開発の費用が低く抑えられるため、先発医薬品より安くなるのが特徴です。
処方薬のシアリス錠(5mg・10mg・20mg)は日本新薬が製造販売する先発医薬品で、市販シアリスも同じ「シアリス」の名前で販売されています。ジェネリックは「タダラフィル錠」という成分名で呼ばれることが多く、オンライン診療では「シアリスジェネリック」と表示されることもあります。
なお、オンライン診療で処方されるタダラフィルには、日本で承認された国内製と、日本では承認されていない海外製があります。同じ「ジェネリック」でも扱いが大きく違うため、選ぶときは必ずどちらなのかを確認しましょう。

市販シアリスとジェネリックの違い
市販シアリスとジェネリックのいちばんの違いは、買い方と値段です。
主な違いを表にまとめました(料金は2026年10月時点・各公式サイトより)。
| 比較項目 | 市販シアリス | オンライン診療のジェネリック |
|---|---|---|
| 買い方 | チェックシートに回答し、薬剤師の服薬指導を受けて購入 | 医師の診察を受け、処方されれば購入 |
| 買える場所 | 薬剤師のいるドラッグストア・薬局、Amazon.co.jp | 医療機関、ED治療のオンライン診療 |
| 用量 | 10mgのみ | 10mg・20mgなど、医師と相談して選べる |
| 1錠あたりの値段 | 約1,452円(希望小売価格 税込5,808円÷4錠) | 10mgでおよそ600〜1,200円 |
| 受け取り方 | 店頭、またはAmazonから配送 | 自宅などへ配送(院内処方のクリニックもある) |
| 国内での承認 | 承認済み | 国内製は承認済み、海外製は国内未承認 |
| 副作用被害の救済制度 | 対象になりえる | 海外製は対象外 |
| 保険 | 対象外 | 自由診療(保険適用外) |
市販シアリスは、処方薬のシアリス10mgと同じ成分・同じ量で、効果も同じとされています(公式FAQ)。値段だけを見るとジェネリックが安くなることが多い一方、市販シアリスは診察なしで薬剤師に相談しながら買える手軽さがあります。最新の料金は各公式サイトで確認してください。
オンライン診療で処方されるジェネリックの値段
ED治療のオンライン診療では、タダラフィル10mgは1錠あたりおよそ600〜1,200円で、市販シアリス(約1,452円)より安くなることが多いです。
主なオンライン診療サービスのタダラフィルの料金は次のとおりです(2026年10月時点・各公式サイトより、1錠あたり税込)。
| サービス | タダラフィルの料金 | 診察料 | 公式サイト |
|---|---|---|---|
| DMMオンラインクリニック | 10mg・20mgで618〜1,122円(海外製) | 公式サイトで確認 | 公式サイト |
| クリニックフォア | 10mg 968円 | 1,650円(オンライン自由診療の再診は無料) | 公式サイト |
| レバクリ | 海外製10mg 825円(バラ)・742円(定期)、国内製10mg 913円(バラ) | 0円 | 公式サイト |
| ユナイテッドクリニック | 10mg 来院の初診750円〜、電話診療1,150〜1,250円 | 0円 | 公式サイト |
| イースト駅前クリニック | 10mg 900〜1,200円(院により異なる) | 0円(薬を買わない場合は3,300円がかかることあり) | 公式サイト |
市販シアリスと5つのオンライン診療をまとめて比べたい人は、市販のED治療薬おすすめ6選をご覧ください。
薬代のほかに、送料がかかるサービスもあります。たとえばレバクリは全国一律550円、イースト駅前クリニックは1,100円(初診で薬代1万円以上は無料)、ユナイテッドクリニックは送料無料です。まとめ買いや定期配送で1錠あたりが安くなる場合もあるため、薬代・診察料・送料を合わせた総額で比べましょう。最新の料金は各公式サイトで確認してください。

国内製と海外製ジェネリックの違いと注意点
オンライン診療でジェネリックを選ぶなら、国内で承認された国内製か、国内未承認の海外製かを必ず確認してください。
海外製のジェネリックは、医師の判断で処方されるものですが、日本では承認されていない薬です。そのため、正しく使って重い副作用が起きても、医薬品副作用被害救済制度の対象外になります。たとえばレバクリの公式サイトでは、海外製タダラフィルは国内未承認の医薬品で、救済制度の対象外になると明記されています。
| 比較項目 | 国内製ジェネリック | 海外製ジェネリック |
|---|---|---|
| 日本での承認 | 承認済み | 未承認 |
| 副作用被害の救済制度 | 対象になりえる | 対象外 |
| 値段の傾向(レバクリ10mgバラの例) | 913円 | 825円 |
| 選べるクリニック | 一部のクリニック | 多くのオンライン診療 |
医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を正しく使ったにもかかわらず起きた副作用による健康被害に対して、医療費などを給付する公的な制度です(PMDA)。値段の差がわずかな場合は、国内製を選べるか問い合わせてみるのも一つの方法です。どちらの薬でも、ED治療は自由診療(保険適用外)で、医師の判断で処方できない場合もあります。

「市販のジェネリック」をうたう通販・個人輸入に注意
処方せんなしでジェネリックを買えるとうたう海外通販や個人輸入代行サイトは、利用しないでください。
厚生労働省は、個人輸入される医薬品について、次のようなリスクを注意喚起しています。
- 日本の法律に基づく品質・有効性・安全性の確認がされていない
- 正規メーカーの製品を偽った偽造品が含まれている場合がある
- 不衛生な環境で作られている可能性がある
- 副作用が起きても、医師や薬剤師が迅速に対応しにくい
- 個人輸入した医薬品による健康被害は、救済制度の対象にならない
シアリスなどのED治療薬は、硝酸剤(ニトログリセリンなど)と一緒に使うと危険で、心臓病のある人は医師への相談が必要な薬です。医師や薬剤師のチェックを通さずに手に入れることは、安全面で大きなリスクがあります。服用後に勃起が4時間以上続く、急に視力が落ちたといった場合は、直ちに医療機関を受診してください。

市販シアリスとジェネリック、どちらを選ぶか
手軽さを重視するなら市販シアリス、1錠あたりの安さや用量の選択肢を重視するならオンライン診療のジェネリックが向いています。
| こんな人 | 向いている選択肢 |
|---|---|
| まずは少しだけ試してみたい | 市販シアリス(1箱4錠) |
| 医師の診察を受けずに、薬剤師に相談して買いたい | 市販シアリス |
| 継続して使うので、1錠あたりを安くしたい | オンライン診療のジェネリック |
| 10mgでは足りず、用量を相談したい | 医療機関・オンライン診療 |
| 店頭で買うのに抵抗があり、自宅で受け取りたい | オンライン診療、またはAmazonの市販シアリス |
| 救済制度の対象になる薬を選びたい | 市販シアリス、または国内製ジェネリック |
市販シアリスで十分に満足しているなら、無理に切り替える必要はありません。使う頻度が増えて値段が気になってきたら、オンライン診療も比べてみるとよいでしょう。
よくある質問(FAQ)
ジェネリックは市販シアリスより効き目が弱いですか?
国内で承認されたジェネリックは、先発医薬品と治療学的に同等であるとして承認されています(厚生労働省)。一方、海外製ジェネリックは日本で承認されていないため、国内の審査を経たものではありません。効き目の感じ方には個人差があるので、合わないと感じたら処方した医師に相談しましょう。
市販シアリスのジェネリックは今後発売されますか?
2026年10月時点で、市販のタダラフィル錠(ジェネリック)の発売は確認できていません。市販されているED治療薬はエスエス製薬のシアリス10mgだけです。新しい情報が出た場合は、製薬会社や厚生労働省の発表で確認してください。
ジェネリックを処方してもらうのに診察は必要ですか?
必要です。ジェネリックは処方薬なので、医師の診察を受けて処方されれば購入できます。オンライン診療なら通院せずに診察を受けられ(電話で診察するクリニックもあります)、薬は配送で受け取れます。持病や飲んでいる薬によっては、医師の判断で処方されない場合もあります。
市販シアリスとジェネリックを交互に使ってもいいですか?
どちらも同じ有効成分タダラフィルなので、合わせて1日の上限を超えないことが前提です。市販シアリスは1日1錠まで、服用間隔は24時間以上とされています。ほかのED治療を受けている人は市販シアリスの購入前に相談が必要とされているため、併用する場合は医師・薬剤師に伝えてください。
まとめ:市販はシアリスのみ、ジェネリックは医師の処方で
2026年10月時点で、シアリスのジェネリックは市販されておらず、手に入れるには医師の処方が必要です。
- 市販されているED治療薬は、エスエス製薬のシアリス10mg(1錠あたり約1,452円)だけ
- ジェネリック(タダラフィル錠)は、医療機関やオンライン診療で処方を受ける
- オンライン診療のタダラフィル10mgは、1錠あたりおよそ600〜1,200円
- 海外製ジェネリックは国内未承認で、救済制度の対象外。国内製を選べるクリニックもある
- 処方せんなしでジェネリックを売る通販・個人輸入は使わない
まずは手軽に試したいなら市販シアリス、継続して使う予定で値段や用量を重視するならオンライン診療も選択肢になります。オンライン診療を使う場合は、薬が国内製か海外製か、総額はいくらかを確認したうえで、自分に合うサービスを選んでください。医師の診察の結果、処方されない場合もあります。