ドラッグストアの棚や薬局のカウンターを見ながら、「バイアグラって市販で買えるのかな」と気になったものの、店員さんに聞くのは気まずい。そんなふうに迷っていませんか。
結論から言うと、2026年10月時点でバイアグラは市販されておらず、手に入れるには医師の処方が必要です。市販で買えるED治療薬は、2026年7月に発売されたエスエス製薬の「シアリス」(タダラフィル10mg)だけです。ただし市販シアリスも、チェックシートと薬剤師の確認を経て、購入できると判断された人だけが買えます。この記事を読めば、バイアグラと市販シアリスの違いと、自分に合った手に入れ方がはっきりします。
この記事でわかること
- バイアグラが市販されていない理由と現状
- バイアグラと市販シアリスの違い
- 市販シアリスの買い方と購入条件
- バイアグラを処方してもらう方法と料金の目安
- 個人輸入・偽造品のリスク
- 服用前に知っておきたい注意点
バイアグラは市販されておらず、市販で買えるED治療薬はシアリスだけ
バイアグラ(有効成分シルデナフィル)は医療用医薬品で、2026年10月時点では薬局やドラッグストアで買うことはできません。
医療用医薬品を市販薬として売れるようにすることを「スイッチOTC」といいます。ED治療薬で初めてスイッチOTCになったのがシアリスで、2026年5月20日に厚生労働省が承認し、7月31日から一部店舗で先行発売、8月31日から全国の対象店舗で販売が始まりました。10月20日からはAmazon.co.jpでも、薬剤師のオンライン面談を受けたうえで購入できるようになっています。
一方、バイアグラについては、市販化の承認や申請は2026年10月時点で公表されていません。現時点で公表された予定はない、というのが正確な状況です。
- 市販されているED治療薬:シアリス(タダラフィル10mg)のみ
- 市販されていないもの:バイアグラ(シルデナフィル)、シアリス5mg・20mg、タダラフィルのジェネリック、そのほかのED治療薬
- 市販されていない薬は、医療機関(対面またはオンライン診療)での処方が必要
「市販でバイアグラが欲しい」という人の多くは、病院に行かずにED治療薬を手に入れたいという目的のはずです。その目的なら、今は市販シアリスがいちばん近い選択肢になります。

バイアグラと市販シアリスの違い
どちらも勃起を助けるED治療薬ですが、成分・入手方法・食事の影響が異なります。
| 項目 | バイアグラ | 市販シアリス |
|---|---|---|
| 有効成分 | シルデナフィル | タダラフィル |
| 用量 | 25mg・50mg(医師が判断) | 10mgのみ |
| 入手方法 | 医師の処方が必要 | 薬局・ドラッグストア、Amazon(薬剤師の確認が必要) |
| 飲むタイミング | 性行為の約1時間前 | 性行為の約1時間前 |
| 食事の影響 | 食事と一緒に飲むと効き始めが遅れることがある | 食事の影響を受けにくい |
| 効果の持続 | 添付文書に時間の記載なし(医師に確認) | 最大36時間(個人差あり) |
| 服用の上限 | 1日1回、間隔は24時間以上 | 1日1錠、間隔は24時間以上 |
バイアグラの添付文書では、通常は性行為の約1時間前に25〜50mgを飲み、65歳以上や肝臓・腎臓に障害がある人は25mgから始めるとされています。食事と一緒に飲むと、空腹時より効き始めが遅れることがある点も特徴です。
市販シアリスは、効き始めが服用後約30分、効果は最大36時間とされ、食前・食後を問わず飲めます。エスエス製薬の公式FAQでは、処方薬のシアリス10mgと有効成分・量が同じで、効果も同じと説明されています。
どちらも性欲を高める薬ではなく、性的刺激があったときに勃起を起こしやすくする薬です。また、EDそのものを治す薬ではないため、飲み続ければ薬なしで勃起するようになるわけではありません。

市販シアリスの買い方と購入条件
市販シアリスは要指導医薬品のため、チェックシートに答えて薬剤師の確認を受け、購入できると判断された場合だけ買えます。
- エスエス製薬のブランドサイトまたは公式LINEで、専用チェックシート(LINE版・Web版・印刷版)に回答する
- 店頭では薬剤師に結果を見せて対面で服薬指導を受ける。Amazonでは注文時にチェックシートに答え、薬剤師とのビデオ通話で確認を受ける
- 薬剤師が服用できると判断したら購入する
購入の主な条件は次のとおりです(エスエス製薬のニュースリリース・公式FAQより)。
- 18歳以上の成人男性本人のみ(女性は服用できない)
- 年齢確認のため、身分証の提示を求められることがある
- 1回の購入は1箱(4錠)まで
- 希望小売価格は税込5,808円(1錠あたり約1,452円)
65歳以上の人、医師の治療中や処方薬を飲んでいる人、心臓や血管の障害が疑われる人、軽い運動で息苦しくなる人、ほかのED治療を受けている人、持続勃起症や陰茎の変形がある人、薬でアレルギーを起こしたことがある人は、相談が必要とされています。チェックシートの結果によっては、市販では購入できず医療機関の受診をすすめられることもあります。
取り扱い店舗は、エスエス製薬の販売店検索で探せます。薬剤師がいる店舗でしか販売できないため、同じチェーンでも扱っていない店舗があります。

バイアグラを使いたいなら医療機関の処方が必要
バイアグラやそのジェネリック(シルデナフィル)を使いたい場合は、泌尿器科などの対面診療か、オンライン診療で医師の処方を受けます。
オンライン診療なら、スマートフォンで診察を受け、薬を自宅で受け取れます。ED治療は自由診療(保険適用外)のため、料金はクリニックごとに異なります。主なオンライン診療の1錠あたりの価格は次のとおりです。
| クリニック | シルデナフィル(バイアグラのジェネリック) | タダラフィル(シアリスのジェネリック) |
|---|---|---|
| DMMオンラインクリニック | 255〜770円 | 10mg・20mg 618〜1,122円 |
| クリニックフォア | 50mg 858円 | 10mg 968円 |
| レバクリ | 25mg 352円・50mg 748円 | 10mg 825円(バラ) |
| ユナイテッドクリニック | 25mg 来院の初診290円〜、電話診療390〜490円 | 10mg 来院の初診750円〜、電話診療1,150〜1,250円 |
| イースト駅前クリニック | 25mg 440円〜 | 10mg 900〜1,200円 |
市販シアリスと5つのオンライン診療をまとめて比べたい人は、市販のED治療薬おすすめ6選をご覧ください。
(2026年10月時点・各公式サイトより。税込。診察料・送料が別にかかる場合があります。最新の料金は公式サイトで確認してください)
1錠あたりで見ると、市販シアリス(約1,452円)よりオンライン診療のジェネリックのほうが安くなることが多く、用量も選べます。ただし、オンライン診療で処方される海外製ジェネリックは国内未承認薬で、万一の副作用の際に医薬品副作用被害救済制度の対象外になります。国内製のジェネリック(国内承認品)を選べるクリニックもあるので、気になる人は診察時に確認しましょう。また、医師の診察の結果、処方できない場合もあります。

ネットの「バイアグラ」は個人輸入・偽造品に注意
処方なしでバイアグラを売るとうたう海外通販や個人輸入代行のサイトは、利用しないでください。
厚生労働省は、個人輸入される医薬品は日本の法律に基づく品質・有効性・安全性の確認がされておらず、正規品を装った偽造品や、不衛生な環境で作られたものが含まれるおそれがあると注意を呼びかけています。表示と違う成分や量が含まれていれば、思わぬ健康被害につながります。
さらに、個人輸入した医薬品による健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の対象になりません。厚生労働省は、医師の診察や経過観察が必要な医薬品を自己判断で個人輸入すると安全性が著しく損なわれるとも説明しています。安さや手軽さに見えても、確認できないリスクを自分で負うことになります。

市販シアリスを使う前に知っておきたい注意点
市販シアリスは、飲み方と一緒に使えない薬を守ることが安全に使う前提です。
- 1回1錠を、性行為の約1時間前に水かぬるま湯で飲む。割ったり噛んだりしない
- 1日1錠まで。次に飲むまで24時間以上あける
- 硝酸剤(ニトログリセリン、ニコランジルなど)、リオシグアト、ケトコナゾール、イトラコナゾール、クラリスロマイシンとは一緒に使わない
- 心臓病などの持病がある人は、購入前に医師に相談する
- 飲酒は節度ある適度な量(純アルコール約20g/日が目安)にとどめ、グレープフルーツジュースは控える
主な副作用は、頭痛(約11%)、顔のほてり・潮紅(約5%)、ほてり(約3.5%)、消化不良・胃の不快感(約2%)などです。勃起が4時間以上続くときや、急に視力が落ちたときは、直ちに医療機関を受診してください。
4〜8回ほど使っても十分な効果がなければ、薬剤師や医師に相談するよう公式FAQで案内されています。10mgで足りない場合、20mgなどほかの用量は医師の処方で検討することになります。
よくある質問(FAQ)
バイアグラはいつ市販されますか?
2026年10月時点で、バイアグラ(シルデナフィル)の市販化について、承認や申請は公表されていません。いつ市販されるかの見通しも示されていないため、現時点で公表された予定はないというのが正確な答えです。すぐに使いたい場合は、医療機関での処方を受けるか、市販されているシアリスを検討しましょう。
市販シアリスとバイアグラはどちらが効きますか?
成分や効き方の特徴が違うため、どちらが合うかは人によって異なり、一概には言えません。市販シアリスは食事の影響を受けにくく、効果が最大36時間続くとされています。バイアグラは食事と一緒に飲むと効き始めが遅れることがあります。迷う場合は、薬剤師や医師に相談して選ぶのが確実です。
ドラッグストアで売っている精力剤はバイアグラの代わりになりますか?
精力剤やサプリメントは、ED治療薬ではありません。勃起を助ける効果が国に承認された医薬品ではないため、バイアグラの代わりとして考えるのは適切ではありません。市販で買えるED治療薬はシアリスだけです。
市販シアリスは家族や知人の分も買えますか?
買えません。市販シアリスは、使う本人がチェックシートに回答し、薬剤師の確認を受けて購入する薬です。購入できるのは18歳以上の成人男性本人のみで、第三者への譲渡や転売は控えるよう案内されています。
まとめ:バイアグラは処方のみ、市販ならシアリスを検討する
バイアグラは2026年10月時点で市販されておらず、市販で買えるED治療薬はシアリスだけです。
- バイアグラ(シルデナフィル)は医師の処方が必要。市販化の予定は公表されていない
- 市販シアリスはタダラフィル10mg・4錠で税込5,808円。チェックシートと薬剤師の確認が必要
- 市販シアリスは処方薬のシアリス10mgと同成分・同量
- 安さや用量の選択肢を重視するなら、オンライン診療のジェネリックも比べる(海外製は国内未承認・救済制度の対象外)
- 処方なしで売る海外通販・個人輸入は偽造品のリスクがあるため使わない
まずは市販シアリスのチェックシートに答えてみて、購入できるかを確かめるのが手軽な第一歩です。持病がある人や、用量・費用を重視したい人は、対面やオンラインの診療で医師に相談して選んでも遅くありません。医師の診察の結果、処方できない場合もあります。